らふえる訪看ICT活用日記

訪問看護業務ICT化について日々の実践から綴ります。

コロナ対策として直行・直帰を始めるためのノウハウ①

新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、職員同士の接触を少なくするために、直行・直帰にしたいがどうすればいいのかというお問い合わせが、いくつかありましたた。そこで緊急対策として直行・直帰をお考えのステーション管理者のために、いくつかのノウハウをお伝えしたいと思います。

らふえる訪問看護ステーションでは、数年にわたり直行・直帰という働き方を模索してきました。この働き方はメリットもデメリットもあり、単に自宅から仕事に行けばいいという考えでは上手くいきません。

けれども、新型コロナウイルス感染拡大のために多くの職場で在宅勤務となっている現状で、訪問看護ステーションが直行・直帰を取り入れるのは、利用者を守る手段として取り組む価値があると思います。

直行・直帰は朝、職場に出勤しなくてもいいし、仕事が終わったら家に帰るので、ライフワークバランスがとれる夢のような働き方と思われていますが、実際は大変ストレスフルな働き方でもあります。コロナ対策のために急に直行・直帰にした場合、職員にはさまざまなストレスが生じることを管理者は予測しなければなりません。

訪問看護という仕事は、一人で利用者宅に赴きケアを提供するので、とても孤独な仕事です。しかし朝仲間とミーティングし、仕事が終わったら報告し合うことで、不安も解消します。直行・直帰だと顔を合わせるコミュニケーションが希薄になり、ちょっとした失敗が自信を失うことにつながりかねません。

直行・直帰を円滑に進めるためには、あらゆるコミュニケーション手段を使う工夫が必要です。(つづく)