らふえる訪看ICT活用日記

訪問看護業務ICT化について日々の実践から綴ります。

コロナ対策:直行・直帰のノウハウ② コミュニケーションの工夫

新型コロナウイルス感染拡大予防のために、人々が物理的な距離を取らざるを得ない状況の中で、ICTは人と人をつなげる役割を果たしています。

直行・直帰による孤独感はコミュニケーションを工夫することで、その問題はほとんど解決します。

らふえる訪問看護ステーションは、メディカルケアステーション(MCS)、LINE、メール(PCまたは携帯)、電話などあらゆるコミュニケーション手段を使っています。今すぐかつ確実に伝えたい場合は電話、個人情報を含まない業務連絡はLINE、時間のある時に見てもらえばいい程度のものはMCS、個人的な相談はメールやMCSの「つながり」という具合に情報の内容や緊急度に応じてコミュニケーション手段を選択しています。特にMCSは全体に情報が伝わるので便利です。

らふえる訪問看護ステーションでは、電子カルテを導入していないので看護記録も含めあらゆる情報をMCSに投稿し全員で情報を共有しています。

MCSはいつでもアクセスできるため、夜中でもアクセスする人がいます。家庭を持っている看護師は「主婦は家事が一段落するとMCSを見てしまう」と言います。これを容認していると仕事とプライベートの区別がつかなくなり、さらに情報を見逃したらという不安からストレスが生じます。

投稿すると時間が記録されるので、内容が仕事に関する場合は時間外勤務となります。社労士の話では時間外手当を支払わなければならない場合もあるとのことです。

そこで、らふえる訪問看護ステーションでは、夜の8時から翌朝5時までMCSのアクセスを禁じています。

MCSのようなICTはセキュリティを心配される方もいると思いますが、情報はクラウドに保管されているので、手元にあるスマホやPCに個人情報などのデータは存在しません。MCS専用の職場のパソコンやタブレットを準備しました・・・という話を聞きますが、それはナンセンス。クラウドのサーバーを管理しているMCSの運営会社がしっかりセキュリティ管理をしているので大丈夫です(ただし世の中100%安心はありませんが)。手元にあるデバイスでどこでも、いつでもアクセスできなければ意味ありません。IDとPWの管理さえきちんとしていれば大丈夫です。

テレビで外出禁止令が出ている海外のことを報じている横で、このブログを書いています。パンデミックによる首都閉鎖・・・東京の話?茨城県は大丈夫?闘いはこれからだ!