らふえる訪看ICT活用日記

訪問看護業務ICT化について日々の実践から綴ります。

直行・直帰のデメリット

直行・直帰のお話の続きです。

訪問先に自宅から出向いて、仕事が終わったらそのまま帰宅してもいいよ、と言われると、とても魅力的な職場のように思われるかもしれません。

しかし、朝だれとも打ち合わせせずに、一人で情報収集して計画を立て、利用者宅へ出向くというのは、訪問看護の経験が豊富で自信満々でない限り、とても不安なことではないでしょうか?ただでさえ訪問看護は単独行動で孤独な仕事なのに・・・。

また、経営側からみると直行・直帰は勤務時間をフル活用して、訪問件数を増やすことが可能ですが、こんなことされたら働く側にとっては訪問件数をこなすことに追われくたくたになってしまうかもしれません。

 このように、訪問看護に直行・直帰を導入してみたらメリットだけでなくデメリットもあり、決して「夢の働き方」とは言えないことがわかりました。そこで問題を整理してみると4つの課題が見えてきました。

  • 管理者や職員同士のコミュニケーションが希薄になる=職務連携の課題
  • 日々変更が多い訪問スケジュールの伝達が難しい=日々の業務運営の課題
  • 業務報告と情報の共有が難しい=情報共有の課題
  • 職員の業務動向が見えない=勤怠管理の課題

らふえる訪問看護ステーションではICTを積極的に活用して、これらの課題を解決してきました。