らふえる訪看ICT活用日記

訪問看護業務ICT化について日々の実践から綴ります。

直行・直帰のメリット

訪問看護における直行・直帰とは、朝、ステーションに通勤せずに自宅から利用者宅へ直行することであり、1日の訪問スケジュールが終了したら、そのまま自宅に帰るという働き方のことです。訪問のない時間の待機場所も自由なので拘束感が少なく、一見夢のような働き方のように思われますが、この働き方が経営者や管理者と職員双方にとってメリットとなるためには、いくつかのハードルをクリアする必要があります。

 

 経営者・管理者側のメリットとして考えられることは・・・

  • 営業時間を時間いっぱい使って定時訪問を組めるので、一日の訪問件数を増やすことができる。
  • ステーションに出勤する交通費を節約できる。
  • ステーションに人が集まって来ないので広い作業スペースが必要なく、家賃、光熱費などが節約できる。
  • 直行・直帰だと自分の車を使うことになるので、営業車を保有する必要がなく、その経費が節約できる。
  • ライフワークバランスが保てるので退職者が減り雇用が安定し、就職希望者も増え、ステーションの規模を拡大することができる。
  • 職員の自宅を中心に訪問先を決められるので、ステーションから遠いところまで営業範囲を拡大し、契約数を増やすことができる。

 職員側のメリットとして考えられることは・・・

  • 朝、あわただしく出勤しなくてもよい。
  • 1日の訪問スケジュールが終了したら、そのまま帰宅できるので保育園や塾の送迎に無理がない。
  • 日中の待機時間は自宅に戻って作業したり、休憩時間にあてることができる。
  • ライフワークバランスの調整が上手くいく。
  • 気分的に拘束感がない。

(つづく)