らふえる訪看ICT活用日記

訪問看護業務ICT化について日々の実践から綴ります。

「訪問看護運営改革」というブログを始めるにあたり・・・

 私は筑波大学で看護教育に携わっていましたが、2011年に大学を退職し、一念発起して訪問看護ステーションを設立しました。動機は人生最終章の看護師人生を臨床で過ごしたいという単純なことでしたが、折しも我が国は少子高齢化の真只中にあり在宅医療のニーズの高まりとともに、訪問看護の役割が重視されるという時期に重なりました。

 おかげで訪問看護という仕事を通して、人々の生活とそれを取り巻く社会の仕組みについて多くのことを学びました。また訪問看護に看護の原点があることにも気づかされましたし、看護師が専門職として社会的にも経済的にも自立するチャンスがここにあると考えるようになりました。

 実際に訪問看護ステーションを運営してみると、さまざまな課題が見えてきました。これらの課題を解決していかないと、ますます高まる需要に追いついて行けないという危惧も感じるようになりました。このブログでは、私がらふえる訪問看護ステーションを開設してから今日にいたるまでの試行錯誤について記していきたいと考えています。

 訪問看護ステーションは地域や設置主体(法人)によって運営方法に違いがあります。らふえる訪問看護ステーションは茨城県土浦市にあり、市街地域と農村地域が混在しており、移動には車が必要です。高齢化率も高い地域です。また私は法人の代表取締役でもあるので、自分の考えで物事を進めることができる環境です。このブログはこのような条件を前提に書いたものなので、形態が違うステーションには当てはまらないこともあるかもしれません。

 らふえる訪問看護ステーションは2019年の9月で8年目を迎えました。たったそれだけの経験年数で、何を偉そうなことを言っているかとお叱りを受けそうですが、設立以来、多くの失敗もありましたので、経験を語ることで皆様のお役に立てれば幸いです。

 

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